DHSTRIPとは?
DHS TRIPとは、アメリカへの渡航者に対して、入出国時の入国審査に関する問題について申し立てて、その救済を求めることができる制度です。(渡航者向け苦情申し立てプログラム/DHS Traver Redress Inquiry Program)
DHSTRIPはどのような場合に申し立てることができる?
DHS TRIPは、次のような場合に申し立てることができます。
①航空に関する申し立て
・搭乗を拒否された。
・空港の保安検査場において搭乗前審査の対象となっていた。
・CPBの管理官からInformation Sheet を渡された。
・搭乗手続きが遅延した。
・航空券にSSSS(Secondary Security Screening)と記載された。
・航空券の発券をしてもらえなかった。
・その他、正当な理由もなく起こった旅行中の航空に関するトラブル
②入国審査に関する申し立て
・入国を拒否された。
・ESTAの申請を拒否された。
・入国審査時に追加の審査を求められた。
・その他、正当な理由もなく起こった入国審査に関するトラブル
③個人情報やプライバシーの侵害に関する申し立て
・正当な理由なく個人情報が開示されているなど、プライバシーが侵害されていると思われる場合
~将来の入国をスムーズにするために~
ESTAを間違いなく入力したのに理由もなく認証が拒否された場合や、米国渡航時に毎回別室に連れていかれ理由なく長時間拘束される場合など米国渡航時の入国審査で何らかの問題が発生する場合があります。
過去に不法滞在や犯罪歴がない場合にもかかわらず長時間別室で拘束されるまたは最悪の場合入国を拒否されるなどの場合、米国側で保有している渡航者の情報が何らかの理由で間違って登録されている、または米国の入国禁止者リストに登録されているまたは入国禁止者リストに掲載されている人物と同姓同名である、などの理由が考えられます。
DHS Traveler Redress Inquiry Programに連絡し上記のような米国側の不正確な情報を訂正してもらうことで、入国時のトラブルを回避し、将来の入国をスムーズにできる可能性があります。
具体的に次のようなトラブルを抱えている方は、DHS TRIPを申請し、ご自身のTravel Recordを是正してもらうことを検討されるとよいでしょう。
●空港でチェックインした際にチケットを発券してもらえなかった
●飛行機への搭乗手続きが遅延した、または搭乗できなかった
●チケットを発券してもらう際に、担当の方が誰かに電話をかけていた
●航空会社のエージェントから「あなたの名前が要注意人物リストに入っています」と告げられた
●入国のたびに、別室での数十分から数時間の追加審査を求められる
●身に覚えのない理由で入国を拒否された
●毎回入国手続きに時間がかかる
●ESTA認証が不当に拒否された
●過去の米国滞在中のI-94が正しく記録されていないためにオーバーステイ状態になっている
●米国旅行時に拘束された
●指紋情報が不正確だと告げられた
等
DHSTRIPを申請することでどうなる?
DHS TRIPに申請が受理され、旅行者情報の更新・是正が行われると、Redress Control Numberが割り当てられます。
完了までの期間は2週間~数か月と、個々の申請内容や状況によって大きく異なります。
申請をしたからと言って必ず情報の更新が保証されているわけではありませんが、適正な情報更新が行われることによって、該当のトラブルは起こらなくなる可能性があります。
また、航空券手配や入国審査の際にあらかじめこの番号を提示することで、前もってトラブルの発生を防ぐことができます。
繰り返しになりますが、これらは保証されるものでははなく、DHS TRIPが完了した場合でも、該当の手続き遅延や追加審査が起こる可能性はあります。この場合は、直接DHSにコンタクトをとって是正を要求していくこととなります。
DHSTRIPの申請方法は?どこにどうやって申請すればよい?
DHS TRIPは、2021年11月頃より原則オンラインでの申請となりました。申請方法は下記の申請の流れとこちらの記事(DHSTRIP申請手順について)を参考にされてください。
※何らかの事情でオンラインからの申請が不可能の場合は、現状、メールか郵送での申請も可能ですので、DHS TRIPに直接問い合わせてください。
DHS TRIP申請の流れ
1
Login.govアカウントの作成
Login.govアカウントは、アメリカの公的機関等とのやり取りを一元で管理できるアカウントです。DHS TRIPの申請においても、このアカウントが必要となります。Login.govのアカウントをお持ちでない方は、まずアカウントの発行から始めましょう。
1-1・・・Login.govにアクセスし、必要情報の入力
1-2・・・有効なEmailの確認
1-3・・・パスワード設定
1-4・・・本人認証方法の設定
2
DHS TRIPフォームに入力
Login.govのアカウントを作成したら、DHS TRIPのフォーム入力に進みます。
2-1・・・DHS TRIPのポータルサイトにアクセスし、Login.govアカウントログイン
2-2・・・必要情報の入力
2-3・・・フォーム申請
DHSTRIPの申請にご不安があるときは
上記のように、DHS TRIPの申請は決して難しいものではありませんが、「自分のケースで申請して効果があるのか」「英語での入力が不安」「フリーフォームの内容をどう書いていいかわからない」など申請について疑問やご不安がある方は、お気軽にお問い合わせください。初回限定の30分無料相談を承っております。
当事務所のサポート実績
●過去アメリカにおける微罪処分のためビザ取得後の米国入国時に毎回追加審査を求められる
●過去アメリカで入国拒否を受けたためビザ取得後の米国入国時に毎回追加審査を求められる
●過去アメリカで不起訴処分となっているためにビザ取得後の米国入国時に毎回追加審査を求められる
●過去アメリカビザ申請却下歴があるためにビザ取得後の米国入国時に毎回追加審査を求められる
●アメリカで不法滞在歴がないのに不法滞在を理由にビザが申請却下された
●アメリカが危険人物とする人物と同姓同名のためエスタが拒否された
など実績多数
DHS TRIPのトータルサポートを
税込38,500円にて承っております。
ご不明な点がありましたら、まずはお気軽に無料相談にお申し込みください。