オーストラリアには一定の要件を元に最大5年間の滞在を認められる上級投資家ビザ(SIV)があります。
その要件の一つが、「少なくとも500万豪ドルを豪内に投資すること」。
「ゴールデンチケット」と呼ばれるこのビザは、2012年に導入されて以降、2000以上付与され、110億豪ドル以上の投資がされてきました。また、永住権への道でもあります。
ただ、富裕層がビザを取得する近道として利用されていると批判を受けていました。
ビザの「購入」と揶揄されるこのスキームについて、今年9月、クレア・オニール豪内務大臣は、見直す方向であることを述べました。
元入国管理局副長官のアブル・リズヴィ氏もこの制度について「オーストラリアへの利益があるか不明」と言及しています。
ゴールデンビザでオーストラリアへ来る人の多くは、一般的にビジネスキャリアの後半や終わりにやってくる人たちで、オーストラリアへの経済への良い影響を生んでいると考えにくいことが理由の一つとして挙げられます。
今後、「ゴールデンビザ」について、オーストラリア内務省がどのような形で着地させるか注目です。