今回は、オーバーステイに関して、海外のニュースサイトに掲載されていた不法滞在者の話をご紹介します。
オーストラリア内務省によると、ビザがオーバーステイになった後、不法に滞在している人がおよそ62,000人いるそうです。そのうち15年~20年の不法滞在している人は、66,000人にも上るといいわれています。
ある東南アジア人の男性もその一人でした。
彼は、観光ビザでオーストラリアに入国した後、知人にお金を払って就労ビザを依頼したのですが、実現しなかったため、ビザの延長をしようして、それも失敗。以来、有効なビザのないままオーストラリアに滞在している状況だそうです。
車の免許も持てず、病院にも行けない非常につらい状況で、平日は洗車の仕事で現金を得、週末はそれ以外の「奇妙な」仕事をしていると言います。
彼は、借金の返済をしながら、母国に戻れる時を夢見る日々だということです。
オーバーステイで逮捕された人々は、最低3年間の拘留や拘禁、強制送還、再入国禁止処分等の非常に重い処分を受ける可能性があります。ちなみに、オーストラリア内務省によると、2016年~2017年の間に、ビザのオーバーステイした人を追跡し、15,885人を国外追放、拘留したそうです。
海外のビザによるトラブルは、取り返しのつかないことにつながる可能性があります。決して、不正確な情報を鵜吞みにせず、公的機関や専門家のアドバイスの元に手続きしましょう。
彼は言います。
「自分と同じ状況にならないように助言するとしたら、『知らないことについては大使館や入管のように公的な機関や人から正しい情報を得るようにしてください』ということです。」