オーストラリア移民法は、有効なビザのない状態でオーストラリアに滞在する非市民に対して、不法入国とみなし拘留を義務付けています。拘留は成人、未成人を問わず行われます。以前は、最大の勾留期間は273日(9か月)と定められていましたが、現在、その期限は撤廃され無期限となっています。
オーストラリア内務省によると、強制退去・強制送還保留中の身として移民収容施設に収容されている人たちの平均拘留期間は、なんと553日ということです。オーストラリアは、海に囲まれた広大な国土を持ち、過去、東南アジアなどを中心に不法入国者が後を絶たなかっため、それらを阻止するために強制拘禁を導入したという経緯があります。
不法入国とみなされた場合は、以下の移民収容センター( Immigration Detention Center )のいずれかに拘留される可能性があります。
ビクトリア - マリバーノン
ニューサウスウェールズ州 - ヴィラウッド
ワシントン州 - 空港の近く、カーティンとヨンガヒル(ノーサム)
クリスマス島
NT - ベリマとウィッカムポイント
QLD – シャーガー
タスマニア州 - ポントビル
ただ、有効なビザが取り消された、失効した場合など、セキュリティリスクが高くないとみなされる場合は、メルボルン、ブリスベンなどにある移民宿泊施設での収容となる可能性はあります。
いずれにせよ、何かしらの理由でオーストラリアに不法入国したとみなされてしまった場合、深刻な状況になりかねないので、ビザの取得とその管理には慎重に行いましょう。